塾長 中谷です。
「宇都宮北高校をあきらめるな!」
そう言うと、いろいろな声が聞こえてきそうですね。
「もともと行きたい学校じゃないし」とか、「諦めたわけないじゃないし!」とか。
こんなしゃべり方しないね(笑)💦
けど、そこのあなた!諦めたりしていないよね?
地域性もあって当塾は宇都宮北高校を志望する生徒が多くいます。
そこで、宇都宮北高校を事例に生徒や保護者にお伝えしている情報を今回書きました。
実は、中3の6月時点での宇都宮北高校を第一志望している人数をご存知でしょうか?
ざっくりですが1000人くらいいるのです。
この数値は、6月の下野模試における
宇都宮北高校の第一志望者数と下野模試卒業見込み数における受験率から導き出せます。
例年だいたい同じくらいの志望者数です。
ですが、最終的に宇都宮北高校を受験する人数は一般選抜で「400人」くらいです。
そこから一般合格者数は270名です。少し乱暴に数字を扱っていますが、
6月時点で1000人の志望者数に対し入学できるのは特色合格含めて300人ちょっとなんです。狭き門ですね。
ここで、3月の一般選抜の受験者数「400人」に目を向けます。
そうすると、6月下野模試実績では1000人の志望者がいたのに、500人以上減っていることがわかります。
受験者数が減った内訳を予想すると、
特色選抜に切り替えて合格した生徒、成績を上げてもっと上を目指した生徒もいるでしょう。
しかし、私の見立てでは偏差値が届かなくて
宇都宮北高校をあきらめた生徒がもっとも多くを占めているのではないかと考えています。
宇都宮北高校の合格者偏差値「57.5」は、それだけ簡単ではないのです。
このことを知ってから、志望している高校へのモチベーションを維持したくて、
そして、偏差値が足りずにあきらめることがないように、
できるだけ早く見込みのある偏差値に上げたいと考えるようになりました。
6月の下野模試の成績をあまり考慮していない塾は多い気がしています。
しかし、学ぶ力は新学期前の3月より受験学習を始めて「6月下野模試」で
しっかりと点数を取る意識で学習に取り組ませています。
下野模試は、広範囲の出題・難度から、頑張っていれば誰でも上がるほど簡単ではありません。
すぐに成果が現れる生徒、とても遅れて成果が出る生徒などさまざまです。
要は、人それぞれいつ成果が現れるのかわからないのです。
ですから、「先、先!」で行動させています。
理想を言えば11月ぐらいまでに第一志望校を可能圏内に入れたいのです。
ちなみに、
学ぶ力では過去3年間で宇都宮北高校を一般受験した生徒が8人いました。
そのうち7人合格しています。
そして、彼ら彼女らの偏差値をみると余裕で受かっているわけではないんです。
7名の6月の偏差値
60・・・1名
59・・・1名
55・・・1名
53・・・1名
50・・・1名
49・・・1名
48・・・1名
だったんですね。
半数以上が53以下の生徒でしたし、50未満の生徒も2人いるんです。
ここで、この7人の6月➡11月の偏差値を確認したら
60 ➡ 59
59 ➡ 57
55 ➡ 64
53 ➡ 56
50 ➡ 53
49 ➡ 56
48 ➡ 57
全員、11月の下野模試では合格射程圏に入っています。
全員が迷わず宇都宮北高校受験にGOできたのです。
このことから6月時点なら偏差値50前後でも十分に合格できますし、
偏差値50を超えていたら「宇都宮北高校をあきらめる」必要はぜんぜん無いのです。。
ただ、勉強をしなければだめです。しなかったら上がりません。当たり前です。
最後に、興味深いのはもともと安全圏にいた生徒(偏差値58以上)が偏差値を全く上げていなくて、
努力圏にいた生徒ほど偏差値を上げていることがわかります。
これは、宇都宮北高校に限った話ではありません。
なぜかは予測がつきますよね。
ですので、もともと初期の段階で可能圏・安全圏にいる生徒は、
より上の偏差値の高校を目指させないといけないと思っています。
今、中学3年生保護者との面談期間なのですが、
この考えを基本としてお話しをさせていただいております。